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太阁记1987

  時は天文年間。美濃と尾張の国境では、戦いが毎日繰り広げられていた。戦いの中、敗走する雑兵の中に、奪った兜を手にした藤吉郎(柴田恭兵)がいた。藤吉郎が奪った兜を鉄砲で打ち抜いた武士は、明智光秀(千葉真一)であった。怒った藤吉郎は光秀に切りかかるが気迫に負けてしまう。そんな折、謎の女・夢御前(松坂慶子)が現れ、「藤吉郎の運命は女性によって開かれる」というお告げを下す。藤吉郎はこのお告げに従い、評判の美女を捜し求める。ある日、藤吉郎は織田信長の妹・お市(安田成美)に出会い、その美しさに心を奪われるが、お供のねね(名取裕子)らに追い払われてしまう。しかし、ふとしたことから信長に気に入られ、織田家へ仕官することになった藤吉郎は、浅野叉右衛門へ預けられることとなった。この浅野家の娘がねねであると知り、藤吉郎は度重なる奇遇に驚く。信長が今川義元との桶狭間の戦いで、勝利をあげ喜びに湧く中、藤吉郎はねねと婚礼をあげる。
  その後、天下平定のため、妹・お市が嫁いだ浅井家を攻めることになった信長。藤吉郎は単身小谷城へ乗り込み、お市と三人の娘を助け出す。この功績が認められた藤吉郎は浅井氏の旧領を受け継ぎ、長浜に自分の城を築く。そして名前を羽柴秀吉と改めた。
  その秀吉が中国攻めの総大将となり高松城の水攻めの指揮を取っている最中、光秀による信長暗殺の一報がもたらされる。秀吉は中国より大返りをなし、信長の遺児・信孝を表に立て山崎天王山で光秀と激突する。見事に光秀を下した秀吉は、得意満面で凱旋してゆく…。

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